ボリュームコントローラーが左右に無限に回し続けられるのに対して、手を離すともとの位置に戻るのがジョグシャトル。
何に使うのかというと、動画を早送りにするときに、ジョグシャトルを目一杯まわせば32倍速。ちょっと戻せば4倍速。そのまま手を離せば通常速度で再生みたいな感じで使います。
ほどんど動画編集専用のコントローラーみたいなものですが、私がこれを買ったときは別の使いかたを想定していて、
レーザーカッターのヘッドの位置調整をするのに、X軸ボタンを押しながらジョグを回すと、縦方向に移動し、
Y軸ならば横方向、Z軸なら高さを調整するといった、簡易的な操作盤として使おうと思っていました。
でもいざ使ってみるとUSBケーブルの長さが物理的なネックとなり、結局は機械とコンピューターの間を往復しなければならず、
しかもそうこうしているうちにスマートフォンからBluetooth経由で制御できるアプリが開発されたために、使う場所ががなくなってしまったのでした。
ドライバーもしっかりしており、複数のアプリに自動的に割り当て可能なのですが、なんせ困るのが自分の設定したキーを覚えていられない。
それぞれのアプリに共通のショートカットを割り当てるようにするものの、結局はそうすると《進む》や《戻る》、《一時停止》や《停止》のような当たり前の動作しか使わなくなってしまうんですよね。
これくらいだとキーボードでショートカットを直接打ったほうが早い。
色々に使えるんだろうけど、結局は動画編集に使うぐらいにしか用途が思いつかないんです。
デバイスとしては、それだけでも十分に元が取れるくらいの使いやすさなんですけどね。
製造元のContour社も「あとはあなたの想像力しだい。無限の可能性があるデバイスです」的な売り方をしているのだから、よほど用途がみつからないでしょう。
こういったデバイスというのは、ソフトウェアのショートカットを割り当てるよりも、実際の機器を制御したり、運転をしたりというほうが向くんじゃないでしょうか?
個人的には電子顕微鏡や天体望遠鏡のピント合わせや、位置調整をこれで制御できるとかなり便利だと思います。
右手でジョイスティックを操作しながら、左手でShuttlePROを使ってドローンに搭載したカメラを制御するのもいいかもしれません。
あとは釣りのゲームのコントローラーかな。リールをぐるぐる巻いたり、ジョグシャトルでロッドを立てたり寝かしたりの制御をするとか。
でもどれもやらないから、用途がみつからないんだよなあ。